歌う鳥居を作った
去年の12月末から作っていた鳥居がやっと完成した。
BenoîtとGerritのKAIRプロジェクトに混ぜてもらって、電気関連は全て僕が監督した。
12月中は吹きっ晒しの納屋でスピーカの状態をチェックしたり、スピーカ駆動回路の検討をしたりしていて、建設作業に取り掛かったのは年明けてから。
↑完成前日の配線作業。3チャネルそれぞれにつき、スピーカーユニット数台を直列にしたグループを数個並列に結線して巨大な4Ωスピーカを作った。雨の中作業したりして大変だった。配線作業はえんがわのタケシさんも手伝ってくれた。
↑はしごの上からの眺め
↑正面
↑背面
↑動画。 近いうちにもうちょっとましな動画撮ります。
Die Audio Gruppeで記念撮影。製作中Benoîtとは何度も怒鳴りあって喧嘩してたけど完成して仲直りできてよかった。
↑サイトに名前載せてくれた。これが一番嬉しい。
この作品は今後しばらく(目標は10年)神山に立っているので是非見に来て音楽流していってください。午前9時から午後7時までの間、BluetoothでBelkin Songstreamってやつとペアリングして流せます。
最後にKAIRのみなさんありがとうございました!すごい楽しかったです!
Misc:
↑Denki Boxの製作光景。12V電源、バックコンバータ、Bluetoothレシーバ、ホワイトノイズ用のラジオ、今回のために製作したミキサ兼プリアンプとカーステ用のアンプが入っている。
↑マイク用プリアンプ付きのミキサ。
↑これはBenoîtへのお土産用
AIとアップロードそして意識について
今日、高知遠征の帰り、車中でtenguyashikiさんと表題のようなことを延々話した。他にもいろいろ話したんだけど、それはこぼれ話として僕の紙のノートに残しておく。
お互いに究極の夢を話してみたところ、僕ら二人とも自分のコピーを作りたいと思っていることがわかった。ただその方法がちょっと違っていてtenguyashikiさんはロボット的なものを考えていて、自分の脳の一部を表層意識に上らないように使ってロボットをコントロールするというようなアイディア。僕は宇宙APIで書いたようなシミュレーション宇宙に住むソフトウェア人間に人格をアップロードして、メモリが許す限りいくらでもコピーできるというアイディア。
どちらにせよ少なくとも現時点では根本的な問題がある。脳は持ち主から見てもブラックボックスの中身だというのがそれ。ロボットの計算資源として脳の一部を使ったり、脳の現在の状態をダンプしてアップロードしたりというAPIにだれもアクセスできていない。APIがあるのかもよくわからない。
現実的な妥協点を見つけるために、アプリケーションを考えた。人間が常にカメラ付きのメガネと耳掛けマイク等、AIが使える感覚器官を身につけて生活をする。つまり自分自身が得ているのとと同じインプットをAIに与える。そのインプットからAIと人間がそれぞれ推論や想像を進めて、ある一定時間経過後にAIと人間がフィードバックしあうのを繰り返して、お互いの思考プロセスが似通うように訓練していく*1。 最終的に自分と似たような思考回路を持ったもう一つの脳ができあがる。そして2つの脳にそれぞれ別のことを考えさせられるようになり、真のマルチタスクが実現する。というもの。
ディープラーニングとかの機械学習みたいに、パターンマッチを効率的にできるように訓練するというのではなく、勝手に疑問を持ってそれに考えたりっていう思考のプロセスを模倣するというのがポイント。機械学習は入力部分で使えるけど本質的には関係無い。
単純化すると、自分の思考プロセスのモデルを作ってそれを数式かプログラムとして記述できれば、自分の脳をソフトウェア的に再現したことになると言える。少なくとも外見的には。
僕らは二人とも、人間の思考プロセスに真の乱数は関わっていなくて、全ての条件が同じ、全く同じ状態の2つの脳は、同じ刺激に対して同じ反応を返すという仮説を持っている。この話は昔、宇宙APIの記事に書いた。仮説が正しければ思考プロセスのモデル化は原理的には可能だと思う。
これが実現したら、tenguyashikiさんはtenguyashikiの思考プログラムとそれを走らせるプロセッサ、それに感覚器官と、人間に可能な動きを実現する各種アクチュエータを組み合わせたロボットを作ればいいし。僕は宇宙のシミュレーションとそれに適合する体をプログラムすればいい。と、いいつつも、宇宙のシミュレーションを作るのは大変なので、僕もロボットを作って残りの仕事はそいつがやってくれると信じてこの人生は生身のまま終えることもできる。
さて、この脳のソフトウェアコピーに意識はあるのか。
意識ってなんだと自分が考える答えにソフトウェア脳が辿り着いたらそいつには意識があると言えると思う。
僕にとって意識とは、自分はなんなのかと問い続けて、それについて研究し続けることだ。これができるソフトウェア脳には意識があり、従って人権を与えるべきだ。というのが僕の考え。あなたにとって意識とはなんですか?
*1:フィードバックは文字とか音声で良い
アートは楽しい
先週から、ドイツ在住アメリカ人のBenoîtとオランダ人のGerritと一緒に作業している。二人は徳島LEDアートフェスティバルへの出場と、あと神山にラウドスピーカーを大量に使ったオブジェを作るために来ていて、面白そうだから混ぜてもらった。
Benoîtのサイト
LEDフェス出場作品
二人とも電子回路の理解は大雑把なもので、ありものを組み合わせてやばいものを作るという感じ。僕はもう少しだけわかるから、回路のトラブルシューティングで重宝されている。Li-ionバッテリーの充電機の修理とか、パフォーマンス中に破裂したMOSFETの代替品を探したり、破裂しないように保護回路をつけたりとか。
彼らが作る作品を見ると、基板やら配線やら剥き出しで、だいぶサイバーパンクっぽいんだけど回路は全部アナログで、なんと呼んでいいかよくわからないけどヤバい。
最近僕は、製品を作ろうとしてて、内臓をきれいにカバーして、買う人がギョッとならないようにするってことに時間を割いてて、それはそれで3Dプリンタ使ったりシリコン成型してみたりと楽しんでやっているんだけど、やっぱり内臓剥き出しの血管剥き出しで、たまにショートしてレギュレータが吹き飛び抵抗が燃えるみたいなスタイルが好きだ。
LEDアートフェスティバルでは阿波踊りの踊り子(生身の人間)の着物にLEDストリップを付けて、鳴り物に合わせてそれが光るという展示をやるんだけど、実際リハーサル中に女の子の着物が小爆発起こしたりしてて本当に面白い。
アートは楽しい!
自転車を買った
ひと月前に、新しい自転車を買った。FUJIのBallad R 2016。
2012~2013年頃に乗っていたのが、同じFUJIのFeatherで、とても気に入っていたのに、アメリカに置いてきてしまった。これ:
今回は似たような色のロードバイクにした。今住んでいるのが山なので、シングルスピードはさすがにキツイと思ってロードにしたけど、やっぱりピストの方がすっきりしていて好きだ。
クロモリのホリゾンタルフレームというのは中学の頃に乗っていたランドナーから変わっていなくて、Wレバーなのもそのランドナーを思い出して良い。その時使っていたのはフリクションタイプだったから、インデックスされているのは最初びっくりした。
東京でピストに乗ってた時は、必ず国道/県道の車道をすっ飛ばして、車FUCKと思ってたけど、今は自分でも車を運転してるし、なるべく車通りの少ない道を選んで、歩道があるところでは歩道をゆっくり乗っている。丸くなったもんだ。
これはフロントバッグとかサイドキャリアとかつけて、小旅行とかポタリングとか、そういう楽しみ方をしようと思う。
いろいろと悩みは多くて、モヤモヤしてることが多いけど、自転車に乗っている間はすーっと集中できる。
自転車、おすすめです。
くらげちゃんが生まれました
9月3日に8時間の陣痛ののちに、ちゅるんと出てきました。 ずっと寝てます。可愛すぎる〜。
microduinoを使えるようにするメモ
microduinoを買ったけど、Macで使えるようにするまでちょっと手こずったのでメモ:
- FTDIのD2XXドライバをインストール. Tools>Portから見えるようになるはず。
- Arduino IDEのスケッチディレクトリ直下にhardwareディレクトリを作って、Microduino-IDE-Supportのhardwareディレクトリの中身をコピー。Tools>Boardから見えるようになるはず
- Verifyしてみると、1.6.5を使ってる場合core.aが見つからないと言われるので、ここを見て、platform.txtを編集する。
これでいけた。公式WikiのGetting Started(Mac)はあてにならない. Microduino IDEはディスクイメージが壊れてる(1.6.7)か、Java 6を要求してくる(1.0.6)から、上記の通りマニュアルインストールした。IDEのディスクイメージに同梱されてくるドライバも意味なさそうだった。
なんで僕は1.6.5使ってるんだっけと思ったけど、たしかBoards Manager使うためとかだった気がする。今もう使えるようになってるならアップデートしたい。