標高+1m

Don't be rational.

ナチュラルインターネットに接続する

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修行のつもりでいろんな声に耳を澄ましてたら、その日に起きた色んなちょっとしたこと(人との会話とか、気象とか、自分の身体感覚の遷移とか)がそれぞれすごい量の付随情報を持ってることに気付いてきてて、その中には偽の情報もあって、画面見てないのにインターネットに繋がってるような気分になることが増えてきた。昔の人はこのネットワークに接続しとったんやな。

実物のインターネットの方はもうやばくて、ちょっと前まであったパソコンの世界のモラルみたいなのが全部どっかにいっちゃった。何かをしたいと思ったらまず利用規約とプライバシーポリシーに同意させられて、どこもかしこもターゲティング広告だらけで、すぐクレジットカード登録させようとしてきて、スマートスピーカーウェブカムもなに撮ってるかわかんないし、なんでもかんでも位置情報取ろうとするし、やることなすこと全部データにされて売り物にされて、昔だったらみんな怒って叩いて何とかなってたものがスマホの普及でluserが増えてもうユーザを屁とも思ってない会社が増えた。*1

こうやってみんなマトリックスにハメ込まれていくんだ。

人と技術の関係はすでに逆転してて、色んな大物がAIが危険だって言ってるのはこの流れのままシンギュラリティを迎えたらやばいってことだと思う。

企業がユーザを食い物にする社会から、人々の手に技術が戻って、自然、化学、文化の繁栄に役立てられる社会に変えていく必要がある。

やっと自分の敵が見えてきた。

May the force be with us.

*1:ほんとにやばいのは一部で、他にはちゃんとしてるところも多いけど、今の機械学習とかIoTの流れが向かおうとしてるのはこういう所

今晩から12日まで、徳島LED・デジタルアートフェスティバルにデジタル襖からくり出ます

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直前の告知ですみません!2月9日夜(今晩)から、2月12日夜まで、毎晩徳島県庁近く、アクアチッタの隣に出没します。 18日まで延長の可能性あり。

屋外です。今回は防炎シートで11×3.6mの超横長スクリーンを作ったので、いつもは襖8枚のところを、なんと10枚見せます!

10枚×60組の計600枚の襖絵が、通行人の動きに合わせて次々に切り替わります。

先週は奈良の東大寺金鐘ホールで、阿波十郎兵衛屋敷さんの人形浄瑠璃と大仏連さんの阿波踊りと一緒に、出演させていただきました。そのとき流した映像の一部です。 www.youtube.com

これが8枚なので、左右にもう一枚ずつ追加されて更に迫力がアップしてます。

f:id:ympbyc:20180209152731j:plain この壁にスクリーンを張って映します。

寒いですが、ぜひお越しください!

デジタル襖カラクリは、阿波の襖絵に魅入られた人達が集まって作っている作品です。詳しくはこちら: mechanic.pilotz.jp

追記:

報告記事会社のブログに上げました。  mechanic.pilotz.jp

再公開 -- 2017-08-11 社会と地球と宇宙についての思ったこと

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恥ずかしくなって消しちゃってた去年の記事をWayback Machineで掘り出してきて編集して再公開するものです。

日本と世界の現状について

日本人なんていない。みんないろんな時代にいろんなところを行ったり来たりしてできている。国や人種をアイデンティティーにするのはやめたほうがいい。

つまらん人間は社会のために仕事をする。面白い人間は地球のために仕事をする。 社会のために働いている人は戦争に行く*2。地球のために働く人は戦争なんかしない。

きついだけでつまらない仕事は、社会のため、人のためというコンセプトにすがらないとやってられない人を作る。 楽しい仕事は自分で作るしかない。やりたい仕事しかやらないようにしていたらだんだん見えてきた。

本題. 宇宙API

世界は実は一人一人の体の中にあって、社会は集団幻覚だ。 世界観というのが世界そのもので、宇宙APIの使い方がわかれば自由に作り変えることができる。

という仮説を元に、地球を、宇宙をひっくり返す思考実験をしている。位相幾何学的に考えると、球の外側に空間が広がる宇宙は、ひっくり返して球の内側に全てを閉じ込めても同相だ。内側と外側に区別をつける必要はなくて、だから境界がないはずの宇宙が複数存在するマルチバースをイメージするときは、球が無数にある映像を考えてよい。ということはまあ重力は働くんだろうな。など。

球のひっくり返しかた: Turning a Sphere Inside-out (1994) - YouTube

それがMaker Faireで配った冒頭の絵の意味。知っていると思っていること全てに別れを告げて、宇宙を作り直そうというメッセージを込めている。

*1:正しいタイトルは An Exceptionally Simple Theory of Everything

ブートローダが書き込まれたATmega単体を内部クロックで使おうとする時に起きる問題とその対処

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Arduino UNOに乗っているATmega328pをUNOから外して、内部クロック(8MHz)を使った最小構成で動かす実験がしたくて手こずってた。

Arduino - ArduinoToBreadboard これのMinimal Circuitってやつ。

  • プログラマ用のUNOにArduinoISPを書き込む
  • 上記ページからbreadboard-1-6-x.zipを拾ってきて展開してhardwareに入れる
  • ISPの6本線を配線する
  • BoardをATmega328p on a breadboard (8MHz)に設定する
  • ProgrammerをArduino as ISPにする
  • ブートローダを焼こうとするか、スケッチをUpload Using Programmerしようとする
  • エラー Yikes! Invalid device signature 0x000000

これ結構いろんな人が困ってるみたい。問題は、クロックソースはfuseビッツで設定するもので、UNOから外してきたATmegaにはUNOのブートローダが焼きこまれたタイミングで16Mhzの外部クロックを使うように設定されているということ。水晶なしではクロックがない状態になって書き込みができない。

というわけで、ATmegaを外してきたUNO(抜け殻)から水晶を借りることにする。

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  • 抜け殻のソケットとATmegaの、9番と10番、あとGNDをそれぞれつないでやる
  • fusesを設定するために一回ATmega328p on a breadboardのブートローダを焼き込む
  • もう抜け殻は用済みなので外してOK
  • あとは普通にArduino as ISPでスケッチをアップロードすれば動く

今回はブートローダなしのAVRマイコンをそのまま使う予備実験のためにこんなまどろっこしいことしたけど、ブートローダが焼いてあるマイコンArduinoスケッチをアップロードしたいだけならこれの方が簡単: ArduinoでUSBシリアル変換してESP-WROOM-02に書き込む – Mechanic Note

焼き込み/書き込み/アップロード フィーリングで使い分けましたがFTDI使わないので全部同じ意味です。

First Lot First: 最初のロットを先に作る。

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昨日の記事の続きで、Maker Proになりたいシリーズ2作目です。

Maker Proになる道を模索する活動の一環として、個人Makerにとっての販売開始までのハードルの高さを解決したい。

プロトタイプが完成してからの、最初のロットの生産と販売というフェーズを、安く、効率的に遂行する手法を確立して、このフェーズまでをプロトタイピングの枠組みに持ち込みたい。

電子製品の開発から販売開始までのステレオティピカルな流れ(以下:プロシージャ)を示す。自分でやってみたことはないので、想像も混じっている。

  1. プロトタイプの開発
    • 回路設計、基板設計
    • エンクロージャ(外装)のデザインと製作
    • 組み立て
  2. 資金調達
  3. 量産の準備
  4. 量産を外注
    • PCBAサービスへ組み立て済み基板製造を発注
    • エンクロージャ製造や製品の組み立てを発注
  5. 出品
  6. 梱包、出荷

2-6までを一括で外注できるサービスも存在して、便利だろうとは思うが、今は無視する。

今回僕は、最初のロットについて、2と3をバイパスした次のプロシージャを提案、実現したい。

  1. プロトタイプ開発
  2. 出品
  3. 小ロット(例:100個)生産
    • PCBAサービスへ組み立て済み基板製造を発注
    • 自分でエンクロージャを生産、または金型を要しない成型を外注
    • 自分で最終的な組み立て
  4. 梱包+出荷
  5. 売り切る

ここまでうまくいったら、

  1. 資金調達
  2. 量産の準備
  3. 量産を外注

と続く。もしくはロングテールで細々と売る場合は、外注の量産に移行せず、そのまま家で小ロット生産を続けるということも可能だ。

このプロシージャを便利のため仮にFLF(First Lot First)と呼ぶことにする。

FLFを採用すると、significantな時間とお金を費やす前に、売れ行きやフィードバックを得ることができる。また、売れる確信がないものを作るリスクを低くすることで、すごくニッチな製品や、周囲の人間の中で自分だけが面白いと思う製品が世に出る可能性を拡げられると思う。

FLFを現実的なものにするためには、3(小ロットの生産)は以下の要件を満たす必要がある:

  • 高価な型を必要としないこと
  • 製品レベルの強度+見栄えものを、安定して生産できること
  • 自分で生産する場合、1個あたりの生産にかかる労力が低いこと

近いうちにFLFを実践してみるつもりだ。その時は、3Dプリントをポストプロセスで綺麗にした型を使った、シリコンのディップ成型を採用する予定。

家で生産するために、自分用の3Dプリンタも買った。Anet A8。届くのが楽しみだ。

成型技術やそのコストなどを調べるためにこの本を読んでいる。面白い。

またアップデートします。