これは今年4月に成功した試みの話。父のお下がりのsigmarion 3を実家から掘り出してきた。
sig3はWindows CE時代のハンドヘルドPC(H/PC)と呼ばれるカテゴリーの端末で、2003年の発売。
私は本当は白黒(グレイスケール)液晶のH/PCが電池が長持ちで目も疲れなくて大好きなんだけど、それは無くしてしまった。
sig3はSD (not SDHC) が入って、USBの親にも子にもなれるという、今も生き残っている規格が使える点は便利。
H/PCの時代は、コンパクトフラッシュスロットに入るAir H''カードとか、LANケーブルアダプタとか、Wifiカードとかを使ってネットを使っていたのだけれど、WifiカードがWEPにしか対応していなかったりして、今ネットに繋ぐのはひと工夫必要。
そこで、sig3をRasPiの端末にて、テキストオンリーのネット端末にすることにした。
まずは普通のlinux機との繋ぎ方。
sig3とlinux機をusb mini Bケーブルで繋ぐ。mini Bが刺さる方がペリフェラル。
sig3に24termをインストールする。SDカードで運ぶのが簡単。24termはぞろよしさんの銀のペルソナのページからダウンロードできる。 Silver CE Persona
linux機でUSBポートにttyを待機させる。
sudo getty -L ttyUSB0 9600 vt102
24termでUSBポートに繋ぐ。
RasPiの場合
sudo systemctl enable serial-getty@ttyUSB0.service reboot
とすると、USBポートでのttyログインが有効になる。あとは同じ。
日本語を使う場合は、raspi-configのlocaleからEUC-JPをデフォルトロケールに設定すると、普通にsig3の[全角/半角]で打てる。便利!
接続が切れた時のために、RasPiにリセットスイッチを付けておくと便利。やり方は自分で調べて。ちなみに、RasPiのmicroSDがしょっちゅう壊れて困ってる人は瞬断対応の産業用microSDを試して見ると良い。
遊び方
- lynx / w3m / elinks / eww などでテキストブラウジング
- muttでeメール (gmailもOK)
- mpg123で音楽を聞く
- mplayerでインターネットラジオを聞く
- emacs
- shortblogで日記を書く
などなど。
あなたもミニマリスティックなコンピュテーション環境を愉しみませんか?
新しめのグレイスケール液晶のH/PCの寄付を受付中です。